新常識!子供のピーナッツアレルギーが8割以上減る方法

いつもカイロプラクター原田勇人のブログをお読み頂きありがとうございます。本日も最後までお付き合いください。

いきなりですが、人ってなかなか常識を破ることはできませんよね。
でも今回は、今まで常識とされていたことがくつがえる新常識です。
悩んでいたあなたもびっくりでしょう!

子供がピーナッツアレルギーにならないように「3歳を過ぎるまでピーナッツを食べさせない」という今までの常識が、「3歳までにピーナッツを食べさせると、アレルギー予防になる」という180度全く逆の常識です。

子供のピーナッツアレルギー

アメリカでは鶏卵、牛乳と並ぶ3大アレルゲンの1つとされていて、アメリカで以前人気のあったピーナツバターのサンドウィッチランチボックスなどは影を潜めてしまうほどの問題です。
そして世界各国のアレルギー学会が2015年6月に連名で出した声明によると、ピーナッツアレルギーは現在、世界的に増加し続ける厄介な健康問題となっており、先進国の1~3パーセントの子どもたちに認められているそうです。

その原因は調理法がアレルゲンの活動を低下させない、うまく消化することができない、母親の母乳からアレルゲンが侵入するなど様々な要因であると言われていますが、今一つはっきりとした原因がわかっていないようです。

ですがその症状は、重症の場合、そばアレルギーと同様に、微量でもアナフィラキシー(ショック症状)を引き起こしやすいアレルゲンなので、とても注意が必要なアレルギーです。

近年日本でもピーナッツアレルギーの子どもが増えています。
最近は加工食品においてアレルギーの原因とされる原材料が表示されているので、「ピーナッツ」もしくは「落花生」と表示がないか良く見ることが必要になります。
カレーのルーにも使われていることが多いようなので見逃さないようにしなければなりません。

ピーナッツを食べさせてはいけない

とても危険とされるピーナッツアレルギーですが、その対処法としてこれまで常識とされていたのは

「3歳までの間にピーナッツを子供に食べさせないこと」

という、もはや与えなければアレルギーにはならないだろうという根本から絶つという方法でした。
実はこれ、アメリカの小児科学会が2000年に提唱したものであり、「3歳までにピーナッツを食べさせると深刻なアレルギーに繋がる恐れがある」という内容でした。
それを当たり前のように信じ、これまで母親たちは自分の子供がピーナッツアレルギーにならないように、食べさせないということをしてきました。
これを読んでいるあなたもそのように育てられたかもしれないし、今現在もそのように育てているかもしれませんね。

しかしながら、そのようなガイドラインが出て、多くの小児科が母親に「ピーナッツを口にさせないように」とアドバイスをしてきたにも関わらず、ピーナッツアレルギーの子供増えていくという矛盾が生じていたのです。

それを機になんと2008年には先ほど「ピーナッツを口にするな」と提唱した小児科学会がそのガイドラインを撤回する事態になります。
しかもその理由は「提唱するには証拠不十分であるため」

なんともお粗末な結果です。

しかしながら、一度は提唱されてしまったガイドラインが撤回されたというのはなかなか広まらないものです。
というのも、食べない方がアレルギーにはなりにくそうというイメージがついてしまったのと、撤回されたからと言って新しいガイドラインが提唱されたわけでもないのでどうしたらいいかわからい訳です。

そうなったらとりあえず食べなければ、アレルギーが出ることもないから一生食べさせないでおけばいいって思いますよね。

ピーナッツを食べさせよう

そこで動いたのがアメリカの国立衛生研究所(NIH)アレルギー感染症研究所です。
かなりの大御所が動いたと言えます。

国立衛生研究所(NIH)アレルギー感染症研究所の専門家委員会は1月5日(米国時間)、ピーナッツアレルギーを抑えるための新しいガイドラインを発表しました。
それは生後4~6カ月の間にピーナッツを食べさせよう!そうしたらピーナッツアレルギー予防になるよ!

というものです。
2000年に出されたガイドラインの全く逆を行く提唱です。

ピーナッツアレルギーをおよそ8割減少

このガイドラインを作成されるにあたって、子供が小さいうちにピーナッツを与えることでアレルギーを発症するリスクが減ることを示したいくつかの研究があります。

2015年に医学雑誌New England Journal of Medicineに掲載された研究で、600人以上の幼児を対象とした臨床試験において、早期にピーナッツの摂取を開始することでアレルギーリスクの高い幼児の間でのアレルギー発症が81%も減少するという結果が出たのです。
ただし、正確には絶対的値で11~25%、相対的値で81%という値の様ですが、今までのガイドラインに比べたら非常に有効であることがわかります。

食品アレルギーの専門家、マシュー・グリーンホート博士は取材に対して、「体が、食品に対して反応するよりも、食品を許容する可能性が高い期間があると考えている。この期間の間に体を教育することができれば、食品に対するアレルギーを発症する可能性はかなり低くなる」ということを述べています。※New York Timesより

ガイドラインの内容

詳しいガイドラインの内容の要約はこうなっています。

 

○ ピーナッツ・アレルギー発症リスクの高い幼児(例:アトピー性皮膚炎や卵アレルギーのどちらか、もしくは両方を抱えている)は生後4カ月から6カ月の段階から食事にピーナッツを含む料理を含ませるべきである。しかし医療専門家の指導のもとで行なうこと

○ 軽度から中程度のアトピー性皮膚炎(炎症による慢性的な湿疹症状、食物アレルギーと関連性がある)を持つ幼児はピーナッツを含む食事を生後6カ月頃から始めるべきである。

○ アトピー性皮膚炎や食物アレルギーを持たない幼児はピーナッツを含む食事を自由に開始すべきである。

こちらはGIZMODO JAPANより

 

また専門家によると1週間に6~7gのピーナッツを3回以上に分けて子どもに与えることを推奨しており、幼児に与える際には、ピーナッツは固形のものではなく、ピーナッツバターなどの製品を、水や牛乳、乳児用調合乳に混ぜると摂取しやすく、のどに詰まらせたり、消化不良を起こすことも少なくていいとしています。

食物アレルギー検査の実際

日本においても2015年に「食物アレルギーの血液検査結果に科学的根拠がない」とするニュースが出て、子育てをする親が困惑するということがありました。

これは日本アレルギー学会が以前から正式に表明しているもので、科学的根拠がないということだけでも大問題ですが、健康被害のおそれもあると言います。
検査を基に、陽性となった多くの食品の摂取を制限すると低栄養などの健康被害を招くおそれもあるということです。
食物のほとんどがアレルギーになるという血液検査が出てしまって、これから食事をどうしていったらいいかわからない、という問題が起きるわけですね。

そしてなんと言っても、この検査は保険適応外であるということ。
保険適応外であるために実費で高額なものは5万ほどする検査を受けなければならず、非常に負担が大きいものです。
それなのに科学的根拠がないとなると一切受ける気が無くなりますね。

実際、血液検査では陽性反応とされてはいたが、実際に食べさせてみると平気だったということもありますし、その逆もあります。

それにも関わらず、今現在でも医療現場において行われており、それを信じる親が多いこともまた事実です。

まとめ

結局のところ、ピーナッツアレルギーにさせないために行ってきた「食べさせない」という常識はくつがえり、「食べさせよう」(条件付き)になったわけです。
これは凄いことですよね。

アメリカでもNew York TimesWashington PostTIMECNNと大手メディアはどこも大きく取り上げています。

日本ではこのような海外での医療実績が認知されるのが非常に遅いという現実がありますが、一刻も早く悩んでいる人のもとに広まるといいですね。
色々なアレルギーに対して、早い段階で原因となりうる食べ物や素材、環境に慣れておくことで、免疫を獲得することができると今では認知されています。
ピーナッツに限らず、色々な食物においても同様な研究結果が出ることを期待しています。(ですが、いつまた常識がくつがえるかは誰にもわかりません・・・)

※くれぐれもアレルギーに関する食事や療法は医師に相談の上、行ってください。

参考

source: Journal of Allergy and Clinical Immunology, Guidelines for the Diagnosis and Management of Food Allergy in the United States, Addendum guidelines for the prevention of peanut allergy in the United States, CDC,日本アレルギー学会
参考: New York Times, Washington Post, TIME, CNN, Fortune, New England Journal of Medicine

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